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ブラウザと小説の新しい関係を模索する

P2Pで創作共有

ようやく新型ビューアー発動できそうです。

2006年のeview(Emotional View)、
2007年のfview(Fast View)と来て、
2008年のgview(Great View)は、大胆にパラダイムを変えて、P2Pで動く予定です。

以下は新型の動作画面。

今は表示テーマが2種類あるんですが、下のは新たに作ったテーマ。

もちろん、古いのが良ければ切り替えられます。

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ところで、ここが重要なのですが。

この新型、実は縦書き文庫のサービスじゃなく、全く別のサービスになります。
だから、最初は流通する作品は全くのゼロ。

スタートしたとしても、しばらくは青空文庫さんのテキストをちょろちょろ公開してくことになると思います。

しかも、この新型、UIこそブラウザで動くものの、専用ソフトをインストールする必要があります。

なにをインストールするかってーと、自分自身のPCを縦書き文庫のようなサーバーにしてしまうためのソフトをインストールするわけです。

で、ユーザーは、そのローカルサーバーに作品を投稿し、それらのテキストは(表紙画像や挿絵も含めて)P2Pネットワークを通じて他のユーザーと共有されていく、というカラクリ。

特徴としては、動作がローカルなので、画像は使い放題。

音も再生することも出来ます。

ビューアーのテンプレートはローカルで好きにカスタマイズできます。

Python という言語を使って、プラグインを作ることも可能です。

UIもかなり改善している・・・はず。

ローカルにインストールするにも関わらず、わざわざUIをブラウザにしたのは、それが一番ユーザーにとって心理的な圧迫が少なくて、かつカスタマイズもしやすいだろう、と判断したからです。

将来的には、このP2Pネットワークが広まって、縦書き文庫のサーバーを停止できたら嬉しいなーなんて思ってます。あるいは、縦書き文庫をP2Pでの放流に先立って、ユーザーが事前に著作権登録をする場所に出来たらいいな、とか。

あと、P2Pだと、仮に縦書き文庫のサーバーが止まっても、誰か他の人のPCが変わりに動いていれば、変わらずに作品がネットを流通し続けるってのが魅力なんですよね。

まあ、それもユーザーが増えたら、の話しで、そんな甘くは無いでしょうから、縦書き文庫は縦書き文庫で続けることになるんでしょうが。

こういう故障に強いネット環境って、まともに運用しようと思ったら、凄いお金がかかるんですけど、この方法だとユーザーが増えたら、関係者全員がタダ同然でリッチなインフラを手に入れるのと同じことになるわけでして。

まあ、繰り返しになりますが、ユーザーが増えたら、の話しです。
それに、P2Pならではの欠点も色々とありますし。
そういうことについても、何回かブログや縦書き文庫のエントリーを使って説明していこうかと思います。

このブログ、今まではリリースしてから事後報告ってスタイルでやってきたんですが、今回はモノがモノなので、ほぼ完成はしてるんですけど、ちょっとだけ準備期間を設けようかと思います。

気の早い方は、まず先に.NET Framework3.5 なんぞをインストールしておいてください。なにかってーと、フライング気味なぐらい新しいバージョンの.NET Framework です。
あなたがプログラマでもない限り、まずインストールして無いであろうブツですが、新型はコイツを、なんのためらいもなく要求しますので。

ローカルで色々とテストしてみて、よさげだったら4月中にリリースできるかもしれないです。