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ブラウザと小説の新しい関係を模索する

ウェブページの長文箇所を電子書籍のようなページ送りで閲覧できる「Ebook Here!」というChrome拡張機能を公開しました

chromewebstore.google.com

何をするものですか?

ウェブページを閲覧したとき、長文になっている部分を、ページ送りのUIで読みたくなることはありませんか?

Ebook Here! は、それを可能にする拡張機能です。

拡張機能を起動して、ページ送りで表示したい部分をマウスで選択してクリックすると、その部分がページ送りのビューアーで閲覧できるようになります。

WebAssembly版のnehanで組版されるので、先行してリリースされている Nehan Reader よりも高速に組版が完了します。

使い方

  1. 拡張機能の「涅」のボタンを押す

  2. 変換したいエリアにマウスを合わせクリックする(左上の「SELECT ALL」ボタンを押すと、ページ全体を変換します)

変換する部分を選択してクリック

縦書き、横書き、見開き、目次などにも対応してます。

見開き縦書きモード
見開き横書きモード

表示設定については、リーダーの上側のメニューボタンで調整してください。文字を大きくしたり、ゴシック体と明朝体を切り替えたり、見開き形式と単一ページ形式を切り替えたりできます。

ショートカットキー

一応、ショートカットキーはこちら(上部の「?」ってアイコンをクリックすると表示されます)。

ショートカットキー

wasmを許可していないサイトで無理やり使う方法

一部のウェブサイトでは、WebAssemblyの実行を許可していない場合があります。

その場合は、変換しようとしても"Sorry, it seems that this extension is not allowed by this site(because of CSP)."というエラーダイアログが出て、終了してしまいます。

確認した中では、noteZennなどでは許可されていないみたいです。

しかし、Chrome拡張機能Allow CSP: Content-Security-Policyを使えば、Ebook Here!を使うことができます。

chromewebstore.google.com

この拡張機能をインストールし、有効化すると、すべてのサイトでCSPが削除されます(したがってEbook Here!で変換できるようになります)。

すべてのサイトでCSPを削除してしまうのが嫌な場合は、Allow CSPのオプションで「Add To Whitelist」ってボタンで当該サイトを登録すれば、そのサイトではCSPが有効になります。

ただ、このAllow CPSって拡張機能、CSPを許可するサイトを登録する方式なのが少し辛いんですよね。登録したサイトだけCSPを削除する方式だと良いのに。。。

余談

もともと数年前にnehan8のデバッグ用に作ったものなのですが、割と便利なので、ちょっと体裁を整えて公開してみようと思いました。

ただし、今のところMacでしか動作確認していないので、どなたかWindowsでの動作を報告してくださると助かります!(特に縦書きモードで、ちゃんと表示されているかどうか)