9stories を開発する際に、色々と縦書きの機能面を強化したのですが、その際のノウハウを生かし、縦書き文庫のビューアを大きく変えました。
本物の文庫を読んでいるかのような感覚を目指し、行間、字間、ページ番号などを現実の本に「似せ」ました。雰囲気出ているでしょうか?
以前、一ページの量が多いと読む際に疲れるのではないか、という考察から自分でもあれこれと試してみたのですが、やはり一回の表示文字数は抑えたほうが読みやすいと結論付けました。
ちなみに、表示サイズはユーザーの画面解像度によって動的に変わります。ノートPCのユーザーは1024×786が多いですから、ちょっとだけ縦幅が狭くなっています。1280×1024で読んだほうがたぶん読みやすいかな……?
さて、改善点は次の通り
1.描画ロジックの再構成(高速化)
2.字間を空ける処理
3.行間の160%固定
4.ブックマークをクッキーに(非ログインユーザーも使える)
5.テキストの下にページ番号を表示
ブックマークはサーバー上に保存するのをやめて、クッキーになりました。非登録ユーザーも使えて、かつサーバのトラフィックも減る、というメリットがあります。しかしトラフィックを抑えたい、の願望の方が強いかも。
次に字間の設定。キツキツだったのが改善されました。少し広げるだけで、目が字を追う際の快適さが全く異なります。かなり前からユーザーさんからも指摘されていたことでしたが、ようやく実装しました。一度こちらを体験してしまうと、もう以前の表示状態では読めませんね。そのぐらい地味に重要な更新です。
次に削った機能。
主に、表示に関する各種カスタマイズ機能は削られました。しかし、いずれ希望があれば復活するかもしれません。ただ、シンプルイズベストのような気もしています。
最後に残件ですが
1.画像表示の溢れチェックが未実装
2.読了ボタン(廃止するかも?)
3.レーティング機能
……とこんな感じでしょうか。
テキスト領域を減らし、メニュー領域を大幅に広げたことで、余白のスペースに色々と新機能を付けていく楽しみが増えました。
ブログパーツの埋め込みコードや本棚のコードを表示させてもいいし、本の表紙画像なんかを登録できてもいいかもしれません。