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ブラウザと小説の新しい関係を模索する

アクセスログと読書率

アクセスログを追加しました。自作品に関するアクセスログを見ることが出来ます。

といっても、本格的にログを記録し始めたのは先週からなので、収集したのはたかだか7日分のデータです。

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縦書き文庫の場合、ドキュメントを外部から貼り付けて利用するユーザが殆どなので、それぞれのサイトやらブログやらにアクセスログを持っている人には意味が無さそうに思われそうですが、それは違います。

このアクセス解析には、縦書き文庫のサーバでしか測定できないデータが盛り込まれていて、その中でも特に注目すべき数字に、「読書率」というデータがあります。

通常、ブログなどのエントリでは、アクセスログで、どのぐらいの人がその記事にアクセスしたかについては知ることが出来ますが、

どのぐらい目を通したか

については全く知ることが出来ません。なぜなら、ブログのエントリは、表示した瞬間に全ての内容が表示されてしまうからです。ユーザはページを開いただけで去ってしまったかもしれないし、あるいは前半だけ流し読みしたのかもしれないわけです。

ところが、縦書き文庫の場合では、ユーザは先を読むためにページを送らなければならないので、このページ送りの状況を見ることで、訪問者がどのぐらい自分のエントリに目を通したかがわかるのです。

というわけで、ログに記されている読書率という数値ですが、意味は単純で、この数値が100%であれば、そのユーザはエントリを隅から隅まで読んだということになります。

ただ、全ページ表示をされた場合には、残念ながらどの程度読んだのかはわかりませんので「全画面表示」とだけログに残しています。

なお、この機能はβ版です(いや、縦書き文庫自体もβ版どころかα版というありさまですが、このあたりは特に)。

この読書率はまだまだ改良の余地があって、ビューアの雰囲気を知りたいだけでページを読みもしないでバシバシと送るタイプの人も中にはいるので、「表示量」と「ページ送り間隔」の時間を調べて、ページ送りが本当に内容を読んだ上でのアクションかどうかの信頼性をチェックする、などの解析を追加する必要があると思っています。

というわけで、今後もしょっちゅう仕様が変わる可能性があるわけですが、取り合えず単純バージョンだけ使えるようにしておきました。複雑バージョンは今のところ私だけ。

とはいえ、読者の傾向を知るにはこれだけでも、なかなか有益な情報ではないでしょうか?