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ブラウザと小説の新しい関係を模索する

nehan.js version5 を試験運用中

今週から縦書き文庫やauto-machicなどで、nehan.js version5系列(ベータ版)を試験的に運用しています。

nehan-readerもversion5をのせてver0.7.6を公開しました。

ということで、しばらくは何かしら表示上の問題があるかもしれないです。

ちなみにversion5以降は、IE8以下のテストはしていません。

おそらく動くとは思いますが、テストをしないのですから、事実上のサポート打ち切りと言ってもいいでしょう。合掌……!

縦書き文庫のURLが変わります

新しいURLは http://tb.antiscroll.com です。

いつまでもフリーのダイナミックDNSというのもなんですし、本当はもっと早く独自ドメインを取るべきでした。

独自ドメインについては、最初はtategakibunkoっていうのも考えたのですが、ちょっと長いし応用もきかないような気がしたので、このブログのタイトルと同じ名前をドメイン名にしました。

というわけで、今後はサービスをサブドメインでわけて、

auto-machic: http://am.antiscroll.com

縦書き文庫: http://tb.antiscroll.com

となります。

ただ、古いURLでも当分はアクセスできるようにしておくつもりです。

ブラウザと小説の新しい関係を模索する 〜auto-machic〜

auto-machic という、とても実験的な小説サービスをスタートしました。

名前の中に「machi」とあるのは「街〜運命の交差点〜」というゲームに触発された機能がたくさんあるからです。

画面サンプル

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デモとしては、小説タイプのサンプルゲームタイプのサンプルがあります。

このサービスで具体的にどんなことができるかというと…

キャラクタを登録できる

作中のキャラクタをデータとして登録できます。

登録すると個別の紹介ページが作成され、プロフィールや出演作品の一覧を見ることができます。

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アイコンを伴う台詞表現が書ける

キャラクタを登録すると、作中で「台詞表現」が使えるようになります。

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発言の前にキャラクタの名前やアイコンが出るのは、ゲームの世界ではおなじみの機能ですよね。

これにより発言者を仄めかす芝居(…と言ってAはBした、みたいなやつ)を省略できたりします。

執筆の敷居も下がるし、読者も文脈を理解しやすくなるでしょう。一石二鳥!

さらにキャラクタのアイコンをクリックすると、人物の説明がポップアップ。

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「この人だれだっけ」みたいなこともなくなるでしょう。超親切!

ザッピング機能

ゲームモードの小説では「ザッピング」といって、キャラクタとキャラクタのストーリーを行き来する機能を付けることができます。

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「ゲームモードの小説」というのは、一言で説明すると「多視点型の小説」のことです。

複数の主人公の物語を相互に読み進めながら一つの物語を展開する、まさに「街」みたいな小説を書くことができます。

もちろん「街」でおなじみの「TO BE CONTINUED」を設定することも可能です(でも知らない人にはピンとこないかも)。

チップ機能

その場で説明が必要な言葉をリンクにし、クリックで説明を読むビューアを開かせることができます。

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同じページに表示されて、ページ送りできるようになっているので、作品の雰囲気を壊しません。

ゲーム的な演出

小説の見せ方として、随所にゲーム的な演出が入っています。

例えば章と章のつなぎ目は、間奏のようなページを間にはさみ、フェードインやフェードアウトを使います。

ゲームモードでは、時刻とともに時計と背景色も変わります。

章分けをサポート

小説作品では章分けをサポートします。

連載用の作品も書きやすいでしょう。

縦書きも横書きもOK

ビューアの表示は自前開発の組版エンジンnehan.jsです。

ほぼすべてのブラウザで縦書きと横書きが表示できます。

もちろんルビも圏点も画像もHTML5なタグもOK。

対応していないもの

新着とか人気エントリとかランキングのような機能はないです。

コメントとか読了のようなソーシャル的な機能もないです。

また現状ではモバイル環境を想定していません(早めになんとかしたい)。

Vagrantfileでtypoしてvagrant upすると、修正後もtypoした箇所がvboxファイルに残り続けてしまう

嵌ったので、覚え書きです。

昨日、Vagrantという仮想マシンを扱うユーティリテリーがいけてるということで、触ってみたのです。

そしたら、すんなりとVMが用意できて、isoファイルからインストールしようとしなくて良かったなあ、などと喜んでいたのですが、ホストの時間がおかしい?

で、色々と調べたらVagrantfileにて、簡単な設定を追加したら対応できるということで、短い内容だったこともあってコピペせずに直書きしました。

でも起動時にエラーが起きて、Vagrantfileを眺めたら、やっぱりtypoをしていました。

その後、直して再起動したのですが、なぜかvagrant upがこける...

しかも出てくるエラーが奇妙で、USB2.0がどうこうとか、extpackが足りないとか。

で、必死にVirtualboxGUIから色々いじってみたのですが、どうにもうまくいかず。

仕方ないので、すがる思いで

VAGRANT_LOG=debug vagrant up

して、ログを眺めていたら「Config file」なる項目があって、どうやら「〜.vbox」というのがVirtualBox仮想イメージの設定ファイルということがわかりました。

早速これを開いたら、なんとこんな箇所があって...

<ExtraDataItem name="VBoxInternal/Devices/VMDev/0/Config/GetHostTimeDisabled" value="1"/><!-- typo -->
<ExtraDataItem name="VBoxInternal/Devices/VMMDev/0/Config/GetHostTimeDisabled" value="1"/><!-- こっちが正しい設定 -->

上の行がtypoした設定で、下の行が正しい設定(VMMDevというのを「VMDEV」と書いている)。

上のtypoは既にVagrantfile上では直してるのに、前にtypoした箇所の設定がVMの設定ファイルに残り続けてる...

この設定ファイル、先頭の方に「いいか、いじるなよ! 絶対にいじるなよ!」と注意書きをされてるのですが、どうみてもこれが原因なので、typoの箇所を削除。

で、もう一度仮想マシンを立ち上げてみたら普通に立ち上がりました。

午前中いっぱい使ってしまった...下手にtypoもできないこんな世の中じゃ....

ようするにVagrantfileは冪等性のない設定ファイルであり、typoしたままvagrant upすると、そのtypoがキャッシュされたまま設定ファイル(*.vbox)に残り続けることがある...ということはよく覚えておいた方が良さそうです。