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ブラウザと小説の新しい関係を模索する

読了率の多面的な分析機能を追加しました

 ユーザーさんからTBいただきまして、その方が自作の読了率について計算されていました。

 作品の読了率って、前々から気にするユーザーさんが多くって、なんかサイトとしても有益な統計が提供できないかな、と考えて表題の機能を作ってみました。

 ただし、単に読了率の数値そのものを出すと、アクセス数の多い作品が低い数値になってしまうだけなので、もう少し多面的な分析結果を出そうと考えました。

 作品メニュー下部の、以下の部分からアクセスできます。

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 以下は新機能で分析した、太宰治人間失格分析結果です。

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 読書位置が増えるに従い、読者が脱落していく様子がよくわかる……!

 ところで、サイトを長いこと使っている人は知っているかもしれませんが、読了率って以前は統計情報に出ていましたよね。あれ何で削ったかというと、アクセス数が増えたら単に減るだけの数字じゃ意味ないなって思ったからなのです。

 ただ、読了率の数字も、こうやって多面的に表示すると、なかなか想像力に訴えかけるものがある気がします。

 ところで、読了率の数値、どうやって出してるかわかりますかね。

 読書位置が0%に該当する人の数ってのは、ようするに作品を開いた人の数ですよね。でもって、読書位置が90%に該当する人の数が、アクセスした人のうち読了した(であろう)人の数として計算しています。

 上の例で言えば、訪問者が420人で、読了者が22人。

 だから (22÷420)×100で、5.24%というわけです。

 こうやって統計を眺めると、作品の意義ってのは、90%の位置にたどり着かせた人の数っていう側面でも捉えることが出来るんじゃないかなって思いました。

 これなら短編を書く都合で消化量という側面では大きくなれない人も、読了者の数という部分でアピールできそうです。