Chrome ver56から導入されるようですが、ざっと読んだ感じだと、こういう動作らしいです。
- バックグラウンドタブの処理に時間枠を設ける。
- バックグラウンドタブの処理時間が時間枠を超えると、値が負になって(いったん)眠る。
- ただし眠りっぱなしというわけではなく、1秒ごとに0.1secずつ復活する。
これによって、モバイル用ブラウザのバッテリー節約につながるとのこと。
Time-based renderer task throttling
一方、バックグラウンドでアレコレ(データを同期するとか、ストリームを読むとか)してるサイトは、軒並み影響されるだろうという意見もあります。
Chrome 56 Will Aggressively Throttle Background Tabs
ちなみに縦書き文庫に関しては、あんまり影響はなさそうです。
どうせ別タブで開かれたら再描画回数が抑えられるので、requestAnimationFrameがゆっくりとしか周りません。結果としてnehan.jsの組版も、ゆっくりとしか進まなくなります。
修正:2011年の時点から、ゆっくりどころか、全く周らないようになってるそうです。 https://developers.google.com/web/updates/2017/03/background_tabs
というわけで、この背景処理が仮にthrottlingで抑えられたところで、タブがアクティブじゃなきゃ、どのみち大したスピードは出ないわけで…これまでと同じですね。
数年前まではどのブラウザでも「おっきな作品を別タブで開いておいて、組版が終わるまで別サイトを眺めてる」なんて使い方ができたわけですが…