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ブラウザと小説の新しい関係を模索する

「Novelytics」の紹介 〜なぜ小説専用のアクセス解析が必要なのか〜

Novelytics nehan.js 縦書き文庫 ウェブサービス

小説専用のアクセス解析

Novelyticsという小説専用のアクセス解析サービスを作りました。

なぜこんなものを作ったのかについて書きます。

アクセスをベースにしたログの限界

アクセス数というのは、言い方を変えれば単なるクリック数です。

当たり前ですが、これは「読まれたこと」を意味しません。

ページ送りの所要時間や、ページに含まれる字数などを考慮に入れず、ただクリックされただけのログで読者の反応をイメージするのは、非常に難しいことです。

しかしアクセスログが最終ページを開いたログを残していたら、作者は「読了された」と勘違いしてしまうのではないでしょうか。

しかし読者がいかに飽きっぽく冷たいのかは、縦書き文庫の読者分析グラフを見るとよくわかります。

だいたいどんな人気作品でも、先頭を開いた人が10とすると、最後まで読むのは1ぐらい。そんなものなのです。

というわけで小説専用のアクセス解析として作ったのがNovelyticsです。

このサービスでは、アクセス数ではなく「ページ送り」でログを取ります。

飛ばし読みは記録されず、信頼性のあるページ送りだけが「ページ番号」「ページ位置」「ページの字数」「所要時間」と共に記録されます。

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グラフも出るので、どの位置で離脱するのか、どの位置までは読まれたのか、などがわかります。

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使い方

1. ユーザー登録

ユーザー登録は、グーグルアカウントで行います。

グーグルアカウントがあれば、数クリックで登録は完了します。

2. サイトの登録

最初にすることは、アクセス解析を貼り付けるサイトを登録することです。

サイトのタイトル(後で編集可能)と、トップページのURL(後から修正できない)を登録します。

URLを修正する場合は、サイトの登録をいったん削除して作り直すことになるので注意して下さい。

3. サイトの認証

登録したサイトは一度だけ認証が必要です。

サイト一覧から「認証する」を押して下さい。

認証は、サイトのトップページにて表示される<head>タグの中に、指定されたメタタグを貼り付けることで行います。

はてなブログなら

  1. ブログの管理画面から「設定」を選択。
  2. 設定の中から「詳細設定」タブを選択。
  3. 詳細設定の「headに要素を追加」に指定されたコードを貼り付ける。

という手順です。

面倒かもしれませんが、第三者によるなりすましを防ぐためには、どうしても必要な認証なのです…

4. アクセス解析用コードの貼り付け

ブログのテンプレートなどを編集して、「アクセス解析用コード」をブログの</body>の直前に貼り付けます。

編集領域として</body>の直前が編集できないなら「フッター」とか「サイドバー」とかでもOKです。ただし</body>の直前が(ページの表示を妨げないという意味で)ベストです。

アクセス解析用のコードは、メニューから「埋め込みコード」を選択し「アクセス解析用コード」にあるコードを使って下さい。

はてなブログなら「デザインの編集」から「フッター」を編集して、コードを貼り付けたらいいと思います。

(追記)ただし、はてなブログのモバイル用のページはPROアカウントじゃないとフッターが編集できないっぽいです。

5. 「本にして読む」ボタンの設置

これで準備は整いました。

あとはページ送りを記録したいブログ記事の先頭に「本にして読むボタン」のコードを貼り付けて終了です。

「本にして読むボタン」のコードは、メニューから「埋め込みコード」へと進んで取得して下さい。

ボタンの動作をカスタマイズしたい人は、ヘルプから「ボタンのカスタマイズ」を参照して下さい。

意外と色々な設定ができます。

6. 動作テスト

まずは自分でページ送りしてみて(ただし飛ばし読みは無視されるので、時間をかけてページを送る)、実際に記録されることを確認したら、設定ページから自分自身のIPを設定すると良いと思います。

最後に

こういうログサービスは、縦書き文庫においては2006年ぐらいから標準で提供している機能なのですが、一般化したら面白いかなあと思って作りました。