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ブラウザと小説の新しい関係を模索する

コメント欄のガイドラインを設定できるようになりました

コメント欄については、ほとんどの人が有効にしていますが、どういう意図で有効になっているのかが、わかりにくいなあと思っていました。

というわけで、コメント欄のガイドラインを、次の2つの項目について設定できるようにしました。

1. コメント欄の趣旨・目的

人によっては、読者との交流を目的にしていて、真剣過ぎる批評批判は求めていなかったりします。

またある人は、具体的な批評批判のみを求めている場合があります。

そこで、コメント欄の趣旨・目的を、以下の3つから設定できるようにしました。

  1. 交流
  2. 批評批判
  3. 未設定

デフォルトの設定は「未設定」です。

2. 返信ポリシー

作者がコメント者に対し「返信をする意図があるのかないのか」を明らかにするための項目です。

なぜこんなものが必要なのかというと、コメント者の中には「あれ、返事がない? 怒らせてしまったのかな…」と不安に思う人もいるはずだからです。

しかし、事前に返信ポリシーが明らかになってさえいれば、そうしたすれ違いもなくなるのではないでしょうか。

返信ポリシーは、以下の3つから選択できます。

  1. なるべく返信
  2. 返信はしない
  3. 未設定

デフォルトの設定は「未設定」です。

設定するとどうなるか

例えば趣旨を「批評批判」にして、返信ポリシーを「返信できない」に設定すると、コメントフォームの上部に、次のようなコメントポリシーが表示されます。

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まとめ

コミュニケーションの齟齬は、情報不足から来ることがほとんどなのではないでしょうか。

コメント者からすれば、作者の意図がわかって困ることは何もありません。

もしコメント欄に、ある種の意図を持っているのでしたら、積極的に活用することをお勧めします。

モバイル版のエディターにもルビや圏点用のボタンを付けました

モバイル版のエディターにも、ルビや圏点などのボタンを付けました。

画面サイズの制限もあるので、4つしか入れられませんでしたが…

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左から順に「太字」「ルビ」「改ページ」「圏点・傍点」になります。

一行の幅を設定できるようになりました

表示設定から一行の幅が設定できるようになりました。

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例えば標準の2.0で表示するとこんな感じですが…

f:id:convertical:20160315172846p:plain

1.8ぐらいに狭めるだけで、同じサイズでも随分と文字が入ります。

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初期設定は2.0(最大)で、1.5まで狭めることができます。

自分は詰め詰めの表示だと目が疲れてしまうので、最大の2.0を使用しているのですが、情報量が多いのが好きな人は、小さくすると捗るかもしれません。

Nehan Readerにて、背景色が設定できるようになりました

世間の声を聞いていると「白背景のテキストは眩しい」って人が結構いるようです。

というわけで、Nehan Reader ver2.2.38からは、背景色が選べるようになりました。

chrome.google.com

サイドメニューに「Background Color」というメニューが追加されています。

f:id:convertical:20160314194904p:plain

押すとダイアログが開くので、色選択ボタンをクリック。

f:id:convertical:20160314195107p:plain

カラーピッカーが開くので、好みの色を選んで下さい。

f:id:convertical:20160314195247p:plain

試しに灰色の背景にしてみると、こんな感じに。

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直感的に素直な感じでカスタムなリストマーカーを作りたい

例えば標準で用意されていないリストマーカーをUnicodeなんかで作りたいとき、以下のようにli::beforecontentを設定してマイナスのマージンをセットする、みたいなやり方がよく知られています。

ol li:nth-child(1)::before{
  content:'\2460'; /* CIRCLED DIGIT ONE */
}
ol li:nth-child(2)::before{
  content:'\2461';
}
/*
 (3〜9は省略)
*/
ol li:nth-child(10)::before{
  content:'\2469';
}
ol li::before{
  position:absolute;
  margin-left:-2.5rem;
}

しかし、このやり方ではnth-childの数字別にcontentを宣言することになるので、面倒だと思うのです。

もしかしたらcounterみたいなcss内の関数を使って色々できるのかもしれませんが…

nehan.jsを使った場合は、list-style-type関数値を設定することで、動的にunicodeを指定するスタイルがシンプルに記述できます。

Nehan.setStyle(".lst-circled-digit > li", {
  listStyleType:function(ctx){
    var index = ctx.getChildIndex();
    return String.fromCharCode(0x2460 + index);
  }
});

nehan.jsでは、list-style-typeが標準で定義された識別子ではない場合、css値がそのままマーカーとして使われるようになっています。

あるいは、::markerというli直下に差し込まれるpseudo-elementのcontentを動的に設定するやり方もあります。こちらのほうがわかりやすいかもしれませんね。

ただし::markerは公式のcssではまだdraftの扱いです。

Nehan.setStyle(".lst-circled-digit > li::marker", {
  content:function(ctx){
    var index = ctx.getParentStyle().getChildIndex();
    return String.fromCharCode(0x2460 + index);
  }
});

こうした上で、次のようなHTMLを組版させると

<ol class="lst-circled-digit">
  <li>あいうえお</li>
  <li>かきくけこ</li>
  <li>さしすせそ</li>
</ol>

縦書きと横書きで、それぞれ次のように表示されます。

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Nehan Readerにて、オプションからフォントを自由に設定できるようになりました。

Nehan Readerのversion 2.2.37より、オプションからフォントを自由に設定できるようになりました。

Nehan Reader - Chrome ウェブストア

「涅」のボタンを右クリックして「オプション」へと進んでください。

以下のように、cssfont-familyの値をダイレクトに設定できます。

f:id:convertical:20160312201208p:plain

設定すると、常にこの値が使用されるようになるため、右メニューにあった「明朝」とか「ゴシック」の設定スイッチが表示されなくなります。

設定値を空白に戻すと、また有効になります。

シリーズ内の作品が並び替えられるようになりました

シリーズは基本的に作品を古い順に表示していたのですが、この順番を自由に並べ替えられるようになりました。

シリーズ一覧の「並び替え」から順序を変更できます。

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小説家になろうとカクヨムのテキストを縦書きページ送りで表示する

Nehan Reader(ver2.2.35)をリリースしました。

実はMacでしか確認していないので、Windowsで読みにくくなってるかも。もしそうなら、どんな状態か教えてくだされば善処します。

[2017/01/24追記] Windowsで表示が崩れる問題が修正されました!

chrome.google.com

Nehan Readerを使うと、例えばWikipediaなんかも、こんな感じで縦書きに。

f:id:convertical:20160405181831p:plain

もちろん横書きにすることもできます。

f:id:convertical:20160405181918p:plain

横書きの場合は「見開き」にすると読みやすいかも(設定から Two Page Spreads を選択)。

f:id:convertical:20160405181932p:plain

更新内容

小説家になろうカクヨムといったサイトの場合は、特別に幾つかのスタイルを設定するように修正しました。

  • 間に入る空白行が詰めて表示されるようになりました。
  • どちらのサイトも(理由はよくわかりませんが)タイトルやサブタイトルなどにヘッダータグが使われていないので、これらをヘッダ扱いしてテキスト内の目次として表示させるようにしました。

余談

カクヨムの段落は、それぞれに固有のidが割り振られているのが興味深いです。

ひょっとしたら段落別のフィードバック機能を考えているのかも?

実は自分もそういう機能を実装したことがあるのですが、あんまり利用してもらえなかったのは苦い思い出…

そういえばMediumも、いつのまにか段落コメントじゃなくなってる気が。なにかあったんでしょうか?